社長メッセージ

サーキュラーエコノミーの実現に向けて

20世紀は大量生産・大量消費・大量廃棄という一方通行の経済活動が盛んでした。言うまでもなく、資源は有限であり、このままでは資源は確実に枯渇し、環境破壊がさらに深刻化していきます。

 そんな中、資源やエネルギーを使い捨てるのではなく、循環させ、資源などの消費を削減すると同時に、一連の循環の流れにおいて新たな価値を生み出すことで、環境への負荷を軽減させる「サーキュラーエコノミー(循環型経済社会)」が2010年頃、欧州で提唱されました。

 さらに2015年9月の国連サミットでは、貧困や不平等、気候変動などの諸問題を解決するための17の目標と、169のターゲットから構成される「SDGs(持続可能な開発目標)」提唱されました。SDGsは日本政府だけでなく、数多くの企業も強く推進しており、ヴェオリアもそのうちのひとつです。

 ヴェオリアは水・廃棄物処理・エネルギーの3事業を展開し、サーキュラーエコノミーに貢献する先進的なソリューション・プロバイダーです。廃水や廃棄物、廃熱などを単にゴミとして処理するのではなく、そこから新たな資源やエネルギーに変え、もう一度利用することで、第二の生命を与えるのがヴェオリアの役目です。

 例えば、消費済みのプラスッチックは、自治体が収集したのち、粉砕して洗浄し、独自の調合・配合で強度の高いペレットに生まれ変わらせることが可能です。下水は、処理された後に海や川に流せるきれいな水と汚泥に分離されますが、この汚泥を乾燥させて堆肥にし、肥料化したり、汚泥からバイオガスを生成し、エネルギーとして利用したりすることができます。

 ヴェオリアは、SDGsに沿って資源へのアクセス、資源の効率的な利用、資源の保護を強化することで、サーキュラーエコノミ―の実現に貢献するべく、日々新たな挑戦を続けています。

 

 

人類の進歩に貢献する

 

ヴェオリアが存在する意味——それは、人類の進歩に貢献することです。サーキュラーエコノミーとSDGsの達成に向けて全力で取り組み、より持続可能な未来の実現のため、歩みを進めています。

 ヴェオリアは「Resourcing the world(地球を資源で満たす)」というミッションを掲げて事業活動を展開しています。経済、社会および環境に関する課題を包括的に捉えて解決することによってのみ、人類の持続的発展が可能になると確信しており、1853年にヴェオリアが創業して以来、公衆衛生と生活の質に不可欠な要素として、この信念を貫いています。

 ヴェオリアでは、従業員を「Resourcer(リソーサー)」と呼んでいます。ヴェオリアの従業員はミッションの達成に向け、リソースを創りだす人(リソーサー)であってほしいという願いからこの言葉が生まれました。現在では、#WeAreResourcersという社内キャンペーンを通じて、様々な場所で活躍するResourcerの取り組みを国内外問わず共有し、Resourcerとしての意識を日々高めています。

 

 

ヴェオリアの新たな挑戦

ヴェオリアは2018年4月から国内の複数の企業と共に、コンセッション方式により静岡県浜松市にある公共下水道終末処理場(西遠処理区)の運営を行っています。コンセッション契約とは、民間事業者のノウハウなどを活用し、公共サービスの向上や効率化を目的に、施設の所有権は自治体に残したままで、民間事業者に長期にわたって事業権を付与する手法のことで、下水道分野においては国内初の事例です。ヴェオリアが持つ技術やノウハウを最大限活用し、持続可能な下水道事業サービスを提供し、地域に根差した下水道事業の運営を目指しています。

プラスチックリサイクル事業においては、現在稼働している工場に加えて、2021年には国内最大級の新たな工場が稼働する予定です。精密機器である自動車や電気製品などには、非常に質の高いプラスチックリサイクル材が必要ですが、安定的に供給するには非常に高度なノウハウが必要不可欠です。サーキュラーエコノミーやSDGsの実現にはこういった高品質なリサイクル材の存在が欠かせません。そのため、新工場では圧倒的に高品質なプラスチックリサイクル材を作ろうとしています。

また、エネルギー事業においては、バイオマスを燃料として有効活用し、地域で発生する様々な木質バイオマスを有効なエネルギーへと再生するほか、下水処理の過程で発生する汚泥を利用し、消化ガスを発生させてバイオガスとしてエネルギー利用することにも取り組んでいます。再生可能エネルギーを創出すると共に、環境負荷の削減にも貢献しています。

今後は、サーキュラーエコノミーを推進するリーディングカンパニーとして、水・廃棄物処理・エネルギーの3事業を通じて、自治体や企業の皆様を支援するのはもちろんのこと、社会課題の解決にも積極的にかかわることで、社会全体の持続可能な成長に貢献していきたいと考えています。

 

私たちと一緒にサーキュラーエコノミーの未来を創る、新たなリソーサーに出会えることを楽しみにしています。