総合的な高品質サービスと革新的なソリューション

フランス最大手のイル・ド・フランス水道組合 (SEDIF) は、パリ首都圏の水道事業者で、ヨーロッパでも大手水道事業者のひとつです。2011年、SEDIFは再びヴェオリアに信頼を置き、12年の公共水道サービス管理契約を締結しました。 これは、イノベーションを重視した契約です。

ヴェオリアにおける主要契約

パリ首都圏では、毎年およそ2億5,000万㎥の水が、8,800kmの管網を流れて、149の自治体に住む440万人以上の住民へと供給されています。また、利用可能な水源は河川からの表流水であることから、非常に高度な処理が必要とされるため、提供されるサービスもまた、極めて複雑です。

 

技術的、社会的、環境的に最高水準の品質

サービスは、上水生産の最適化、管網管理、緊急時の呼出、顧客サービス管理、リスク管理の全てを行うServOというひとつの管理センターを使用しています。 エネルギー消費削減、排出および放流管理に大いに努力をし、野心的な森林再生プログラムを推し進めた結果、水道事業者で世界初のカーボンニュートラルサービスを実現しました。

水の生産履歴管理は、食品・飲料業界で使用されるモデルに基づいており、エンドユーザーは、継続的に上水の衛生的品質を、管理することができます。第三世代の検針技術、Téléoが2015年までに導入される予定で、既にエンドユーザーの半数には、簡単な漏水検知とともに、正確な使用量監視サービスを提供しています。それぞれのユーザータイプに応じたサービスの提供や、エンドユーザーとの緊密な話し合いを通じて、エンドユーザーとの関係も強化されました。

 

"全ての人に水を":水へのアクセスを推進する
社会的イニシアチブ

ヴェオリアは、水道の使用契約をしていない人も含めた全ての地域住民を対象とした、包括的でお手軽なプログラムも、SEDIFに提供しました。これは、水サービス関連の料金支払いや請求に関して、緊急支援を意図した取り組みで、不法占拠、住宅復旧プロジェクト、低水準の共同住宅など、困難な状況に対応するための支援も行なっています。また、地域のパートナーと提携し、予防策として、水のより効率的な利用方法や料金管理に関して、人々の意識を啓発する活動も行なっています。

毎年、ヴェオリアは、水事業の売上1%を、SEDIFがサービスを提供する地域の人々へ向けた貧困者救済活動に投じています。救済支援活動に投じた金額は、契約期間を通じて2,500万ユーロ以上にのぼります。

  

主要データ

  • 560,319の契約世帯のため、 フランス規格協会(AFNOR)による"顧客対応センター" NF サービスマークを取得し最高品質の水道サービスを提供

 

SEDIFのメリット

  • 全住民に対する質の高いサービス
  • ソーシャルイノベーション(社会変革)

 

ソリューション

  • 水処理:生産、運転維持管理
  • 送水: 配水、運転維持管理
  • 顧客対応: 顧客対応とマルチチャネル・マネジメント、顧客口座管理、検針
  • データ管理・スマートサービス: リアルタイムのインフラ監視、作業スケジューリング、動的資産管理、遠隔検針、漏水アラート
  • 人的資本と管理: 人材管理、職業訓練
  • 意識啓発: 水へのアクセスプログラム、社会的料金(social tariffs)、支援、利害関係者との対話、水利用向上のための活動

 

2013年、
啓発活動に
191万ユーロを拠出


2013年、
5,838世帯
緊急援助を実施