気候に対するヴェオリアのコミットメント

気候変動問題は天然資源を抽出し、製造し、廃棄するといった直線的な資源使用モデルや、温室効果ガスを大量に排出する、化石燃料などの資源の消費増加によって引き起こされています。

 

温室効果ガス排出量を劇的に削減するための3つの重要な行動

 ヴェオリアはその専門的技術に基づき、温室効果ガス排出量を大幅に削減するには、以下の3つの行動が重要だと考えています:

1.天然資源の使用モデルを直線型(抽出、製造、使用、廃棄)から脱却させ、循環型経済モデルへ移行させる 

環境サービスの世界的リーダーであるヴェオリアは、循環型経済を更に進展させるための具体的なソリューションを世界中で展開しています。世界は発展するために資源を求めています。今日、ヴェオリアは水、廃棄物、エネルギーから資源を回収しています。誰かによって廃棄されたものは他の誰かのための資源になるのです。技術発展により、エコ・デザインや、繰り返し資源が使用されるといった新たな消費パターンが生まれました。ヴェオリアは事業活動を通じて、資源の利用法を進展させ、資源を保全し、資源を補充すること、つまり“Resourcing the world”に貢献しています。気候変動に対する挑戦は価値創造の源泉になりえます。ヴェオリアは新たな仕事を創造する、また、人類の幸せにより配慮した、新たな経済的、社会的ダイナミクスを支援することで、お客様が環境問題に対処できるようなソリューションを設計し履行します。

2.低炭素でレジリエント(しなやかで強靭)な経済の発展を助長する、頑強で予測可能な炭素価格制度を構築し、「汚染者負担原則」を履行する ​

頑強で予測可能な炭素価格の導入は、エネルギー効率、再生可能エネルギーに向けた投資を進めるにあたって、また、化石燃料の代替となる循環型経済を広範囲に促進するにあたって、必要不可欠な条件です。この炭素価格導入を支持するヴェオリアの立場は、炭素価格に関する2つの声明(世界銀行及び炭素価格制度に関する声明)が署名された2014年9月に明確にされました。また、2015年4月には国連グローバル・コンパクト、世界経済フォーラム、炭素価格制度リーダーシップ連合の声明にも署名しました。

3. ​メタンなど、大気寿命が短く、温室効果の高い汚染物質の排出問題に取り組む

メタンの温室効果は100年単位で計算すると世界の温室効果ガス排出の14%に相当しますが、20年単位(メタンの大気寿命)で計算すると、温室効果はその40%にも相当します!これはつまり、温室効果ガス削減の成果を早期にだすためには、メタン対策にも取り組む必要があるということです。また、我々は温室効果ガスの削減に早急に対応しなければならないということも認識しています。メタン排出量削減は短期的に大きな影響を与え、二酸化炭素削減といったデリケートな問題と同じくらい多くの労力と熱意を持って取り組む必要があります。
ヴェオリアは、2014年9月23日に米国・ニューヨークにて開催された国連気候サミットにおいて、ヴェオリアのCEOであるアントワーヌ・フレロによるスピーチと共に、このメタンに対するヴェオリアの立場を表明しています。  

 

気候変動に取り組む強力なコミットメント

ヴェオリアは、従来からの確固たる基準に基づく、また、目標に関連した、強力なコミットメントと共に、上記3つの重要な行動を完遂してきました。それゆえ、ヴェオリアは循環型経済と気候の持続可能な発展のために、以下2つのコミットメントに専念します:
1. 循環型経済を支援し、天然資源を持続可能な方法で管理する:2020年には循環型経済に関連した38億ユーロの売上高をあげることを実現する
2. 気候変動のための取り組みに貢献する:2015年~2020年の期間に、CO2換算1億トンの排出量削減及び、CO2換算5,000万トンのCO2排出量回避を達成する;そしてヴェオリアの管理する埋立地から60%以上のメタンを回収する 

 

2000年以降の継続的なコミットメント

*温室効果ガス
[1] 情報源: CDC Climat – 主要データ2014
 

既存の削減及び適応ソリューションを大規模に展開するために必要な手段を、ただちに適用することによって、人類は地球の気温上昇を2度以内に抑えることができるかもしれません。それは結果として人類や経済を大規模な異常気象(洪水、干ばつ、気温上昇、海水面の上昇)から守ることになるのです。