下水を再生可能エネルギー源に

ヴェオリアは、下水を再生可能エネルギー源にするソリューションを展開しています。中国のウルムチでは、汚泥の嫌気性消化により発生するバイオガスを回収し、河東下水処理場のエネルギー需要の50%を満たしています。


2010年に、ウルムチの急増する下水処理の需要に応えるため、ヴェオリアは、ウルムチ近郊の河東下水処理場の、大規模な建設及び改修工事を行ないました。1日あたり、改修工事前の2倍に相当する400,000 m3を処理できるようになり、ウルムチの人口の3分の1にあたる150万人の住民から下水を回収しています。
 

汚泥からバイオガスを生成し、化石燃料への依存を軽減

当施設には、汚泥量を30%削減し、嫌気性消化から抽出されるメタンを回収するための汚泥処理施設も併設されました。バイオガスは、その後、施設のボイラーに送られ、そこでコージェネレーション(熱電併給)設備が電気と熱を同時に生成しています。

毎日2,700 m3 の汚泥が処理されており、毎月およそ985,318 m3 のバイオガスが生成されています。当ソリューションにより、現場の熱需要、並びに、エネルギー需要の半分を満たすことができます。

この下水汚泥から生成されたバイオガスを活用することにより、ヴェオリアは、河東下水処理施設のエネルギー自給率を高め、二酸化炭素排出量を80%削減しました。
 

毎日2,700m3の
汚泥を処理

毎月985,318m3
のバイオガスを
生成(2014年)

エネルギー
需要の50%
をカバー

熱電併給設備

CO2排出量を
80%削減
(2014年)